日本学生支援機構(JASSO)の外国人留学生受入れ事業
目次
このページでは、日本学生支援機構(JASSO)の外国人留学生受入れ事業についてご紹介いたします。
1. 日本留学に関する情報提供
インターネット、出版物、イベントや、5か所に設置している海外事務所等により、日本留学に関する情報提供を行っています。
インターネットによる留学情報の提供
日本留学情報サイト、JASSOウェブサイト、留学生事業部及び海外事務所のFacebookページ等において、日本留学希望者に留学情報を提供しています。
日本留学情報サイト |
JASSO |
ソーシャルネットワーキングシステム(SNS) |
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YouTube |
出版物
STUDY IN JAPAN 基本ガイド |
日本留学奨学金パンフレット |
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日本留学希望者のための留学情報パンフレット |
日本政府、地方自治体、民間団体の奨学金制度一覧 |
外国人学生のための進学説明会(国内)の実施
各大学等の参加を得て、効果的に入学準備を進めるための進路相談を、東京及び大阪において7月頃に実施しています。
海外における留学情報の提供
アジア地域(マレーシア、タイ、インドネシア、韓国、ベトナム)に海外事務所を設置し、現地の帰国留学生会等関係諸機関との協力のもとに、日本留学に関する情報提供及び留学相談等を行っています。また、アジア地域における帰国留学生会の支部及び大学図書館等に日本留学関連の資料を送付し、日本留学促進資料公開拠点で公開しています。
日本留学フェア(海外)の実施
海外において、現地の高校生、大学生、進学指導担当者等を対象に、日本の大学等の参加を得て「日本留学フェア」を実施しています。この他、公的機関等が主催する日本留学説明会に参加し、情報提供を行っています。
2. 日本留学試験(EJU)
外国人留学生として日本の大学(学部)等に入学を希望する者について、日本語力及び基礎学力の評価を行う試験です。2002年度から、年2回、日本国内外で実施しています。また、国外で実施することにより、留学希望者が自国にいながら留学先大学等の入学許可を得ることができる「渡日前入学許可」を、より一層促進していくことを目指します。
2023年度実施予定
◎実施日程
<第1回>2023年 6月18日(日)
<第2回>2023年11月12日(日)
◎実施地
【国内】北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県または富山県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県または広島県、高知県、福岡県、沖縄県の17都道府県
【国外】インド(ニューデリー)、インドネシア(ジャカルタ・スラバヤ)、韓国(ソウル・プサン)、シンガポール、スリランカ(コロンボ)、タイ(バンコク・チェンマイ)、台湾(台北)、フィリピン(マニラ)、ベトナム(ハノイ・ホーチミン)、香港、マレーシア(クアラルンプール)、ミャンマー(ヤンゴン)、モンゴル(ウランバートル)の13か国・地域の17 都市
※ロシア(ウラジオストク)における2023年度の実施は、現地情勢の影響により中止。
試験の内容・実施方法等
◎試験科目
日本語、理科(物理、化学、生物から2科目を選択)、総合科目、数学
◎出題言語
日本語及び英語(日本語科目は日本語による出題のみ)
◎解答方法
多肢選択(マークシート)方式(日本語は記述式を含む)
◎その他
科目選択制及び成績の複数年(2 年間)利用を導入
本試験の成績優秀者には、文部科学省外国人留学生学習奨励費の給付の予約を行います。
出版物
日本留学試験(EJU)試験問題 聴解・聴読解問題CD付き
※実施済みの日本留学試験問題集
3. 日本留学のための学資の支給と援助
外国人留学生が経済的に安定した状態で勉学に励むことができるよう、奨学金の支給等を行っています。
留学生受入れ促進プログラム(文部科学省外国人留学生学習奨励費)
優秀な外国人留学生の戦略的な受入れを促進し、我が国の高等教育機関の国際化に資することを目的として、我が国の大学等に在籍する私費外国人留学生で、学業・人物ともに優れ、かつ、経済的理由により修学が困難である者に対して奨学金を給付しています。
◎奨学金給付額(月額)※年度により変更になる場合がある。
・大学院レベル・学部レベル 48,000 円
・日本語教育機関 30,000 円
国費外国人留学生への奨学金支給等
国費外国人留学生の選考における審査業務及び給与(奨学金)等支給業務を行っています。
◎奨学金支給額(月額)
学部、高等専門学校、専修学校留学生 | 117,000円 | |
日本語・日本文化研修留学生 | 117,000円 | |
研究留学生 |
博士課程 | 145,000 円 |
修士課程及び専門職学位課程 | 144,000円 | |
研究生等 | 143,000円 | |
教員研修留学生 | 143,000円 | |
ヤング・リーダーズ・プログラム | 242,000円 |
※地域加算あり。(ヤング・リーダーズ・プログラムを除く。)
海外留学支援制度(協定受入)
大学間交流協定等に基づき、8日以上1年以内の期間我が国へ受け入れる学生に奨学金を支給しています。
◎奨学金支給額(月額)
80,000 円
4. 留学生の宿舎にかかる支援
我が国で学ぶ留学生が、安心して充実した留学生生活を送れるよう、住居にかかる負担を軽減するための事業を行っています。
東京国際交流館・兵庫国際交流会館の運営
東京国際交流館(東京都江東区青海)にて793戸(単身用・・・628戸、夫婦・家族用・・・165戸)、兵庫国際交流会館(兵庫県神戸市中央区脇浜町)にて195戸(単身用・・・157戸、夫婦用・・・38戸)の質の高い宿舎を設置・運営しつつ、国際交流の中核的拠点として活用しています。
(東京国際交流館 夫婦・家族用C棟リビングルーム)
留学生借り上げ宿舎支援事業
我が国において安心して充実した留学生活を送るために、大学等が、文部科学省外国人留学生学習奨励費及び海外留学支援制度(協定受入)奨学金の受給者等が入居する民間宿舎を借り上げる場合に、必要な経費を支援(一戸につき、単身用:上限80,000円、世帯用:上限130,000円)します。また、大学等が大学間交流協定等により渡日する外国人留学生を一般家庭にホームステイさせる際に、必要な経費を支援(一家庭につき上限 20,000 円)しています。
5. 留学生交流推進事業
東京国際交流館、兵庫国際交流会館を国際交流の拠点とし、留学生交流の推進に資する事業を展開しています。
東京国際交流館
東京国際交流館は、「留学生・研究者宿舎」と会議施設「プラザ平成」を備えた、国際的な知的交流の拠点です。宿舎及び会議施設の運営や国際シンポジウム、国際交流フェスティバルなどさまざまな国際交流事業の実施を通じて留学生交流を推進しています。
※2001年7月に文部科学省及び経済産業省による連携協力の下、東京ウォーターフロントに誕生した「国際研究交流大学村」の一員として「日本科学未来館」「産業技術総合研究所臨海副都心センター」とともに、世界の英知を結集し、新たな知恵を生み出す知的交流の中心拠点の役割を果たしています。
兵庫国際交流会館
1999 年に開設され、国際交流フェスティバルや大学コンソーシアムひょうご神戸などの機関と連携したイベントなど、留学生交流の推進に資する事業を展開しています。
留学生地域交流事業
外国人留学生と日本人住民等との相互理解を促進するために、公益財団法人中島記念国際交流財団からの資金を活用し、日本の諸地域における各種交流事業を推進しています。
日本国内での就職を希望する外国人留学生に対し、日本企業への就職に関する情報を提供しています。
6. フォローアップ事業
帰国外国人留学生短期研究制度
留学を終え、現在、自国において教育、学術研究又は行政の分野で活躍している帰国留学生に対し、我が国の大学で、当該大学の研究者と共に短期研究を行う機会を提供しています。
帰国外国人留学生研究指導事業
留学を終え、自国の大学や学術研究機関で教育、研究活動に従事している帰国留学生に対し、我が国における留学時の指導教員を現地に派遣し、研究指導等を実施しています。
外国人留学生の就職支援
日本国内での就職を希望する外国人留学生に対し、日本企業への就職に関する情報を提供しています。
Japan Alumni Global Network(日本留学ネット)
日本に留学した外国人のみなさんのために、留学後の生活に役立つ日本の最新情報や就職支援情報、体験談などをお届けします。
7. 日本語教育センターにおける日本語教育・進学予備教育
国の留学生政策の一端を担う観点から、東京及び大阪に日本語教育センターを設置し、我が国の高等教育機関への進学を希望する外国人留学生に対し、日本語教育及び基礎科目の教育を行っています。国費、外国政府派遣等の留学生を中心に受け入れており、学生や派遣国等の多様なニーズに対応した、質の高いきめ細やかな教育を実施しています。
なお、両センターの前身は、国際学友会日本語学校、関西国際学友会日本語学校であり、それぞれ85 年、64 年の歴史を有しています。
学生のニーズに応じた、質の高い効果的な日本語教育・進学予備教育
進学別・能力別クラス編成、少人数教育、施設設備の充実等により効果的な教育を推進しています。また、進学先の学校の声を取り入れ、授業改善、進路指導、生活指導に努めています。
大学院進学希望者に対するモデル教育
独自に開発した教材を用いた専門日本語プログラム、研究計画書の作成、プレゼンテーション、ゼミ発表などにより、大学院進学後の研究活動の基礎となる論理的思考力、アカデミックジャパニーズ力の伸長を目指した教育を実践しています。
多様な学生間での切磋琢磨
国費留学生、外国政府派遣留学生、奨学団体からの奨学生等を受入れており、多様な国籍と文化背景をもつ学生が互いに刺激を与えながら切磋琢磨しています。
独自の日本語教科書・教材の開発
進学先の高等教育機関及び留学生の出身国等の実情を踏まえて、日本語及び基礎科目の教科書・教材を作成しています。また、頒布も行っています。
海外における日本語予備教育への協力
海外から招聘した外国人日本語教員に対する短期研修、教材提供などを通じ、海外の日本語予備教育の発展に協力しています。
多様な日本文化交流事業
日本の小・中・高・大学生・社会人等各層との交流事業を積極的に推進し、日本社会への適応と相互理解の促進を図っています。
在校生のためのドミトリー
在校生のためのドミトリー(東京 149 室、大阪 54 室)を併設し、安心して勉学に励むことができる環境を提供しています。