日本での生活
保険
国民健康保険(国保)
日本には医療費の負担を軽減するための保険制度があります。
日本に3ヵ月以上滞在する外国人は「国民健康保険」(国保)に入らなければなりません。
加入するには
あなたが住んでいる地域の市区町村の役所で住民登録してから手続きをします。
保険料
保険料は、あなたの前年中の所得(アルバイト等)に基づいて計算されます。
所得の申告がされていないと正しい保険料の計算ができないので、市区町村の役場で必ず申告してください。
保険料の減額
前年の所得が一定基準以下の場合、保険料が減額されます。ただし、減額の対象になるには、あなたの所得が申告されていなければなりません。また、所得が無かったり、少なかった場合でも、所得の申告が必要なので、忘れずに申告しましょう。
保険の内容
けがや病気で治療を受ける時に保険証を提示すれば、医療費の総額のうち70%は国保が負担しますので、個人が払う医療費の負担は30%です。ただし、保険診療適用外の医療費は全額自己負担です。
国民健康保険に加入していると、1ヵ月の医療費が高額になったとき、自己負担限度額を超えた分が高額療養費として後から払い戻される制度があります。また、入院などするときは、事前に限度額適用認定証を申請・取得することで、病院の窓口での支払いを限度額まで抑えることができます。
損害保険・共済
国民健康保険では対応できない事故等に関して補償する保険として、傷害保険や個人賠償責任保険があり、留学生も加入することができます。
例えば、次のような場合に補償されます。
- 揚げ物の油に火がつき、キッチンが焦げて壁を張り替えなければならなくなった
- 自転車で歩行者にぶつかりケガをさせ、相手の治療費を負担しなければならなくなった
- 留守中に、部屋に置いてあったパソコンやカメラが盗まれた
学校から各種保険の案内がありますので、検討してみましょう。
日本の大多数の学校(大学・大学院・短期大学・高等専門学校)が採用している保険で、授業中や通学中等のケガが補償対象です。また、学研災に加入している外国人留学生を対象に補償を充実させた「インバウンド付帯学総」という保険もあります。これらの保険は、(公財)日本国際教育支援協会の制度です。
※学校によっては利用できないところもあるので、学校に確認してみましょう。
大学に通っているとき、加入できる場合がある大学生協の保障制度です。