日本への留学計画

学校を知る

大学院

日本の学校では通常、教授言語は日本語ですが、大学のグローバル化に伴い、特に大学院では英語のみで学位が取れるコースが徐々に増えてきています。また、4月入学だけでなく、秋入学(9月又は10月)制度を導入している学校もあります。

近年では、法科大学院や教職大学院など、高度専門職業人の養成に特化した専門職大学院が、多様な分野で開設されています。学位取得を目的としない研究生として学ぶこともできますので、あなたの目的に合わせて学校や留学形式を選択してください。

日本の大学院の特徴

日本の大学院は設置機関により、国立・公立・私立に大別されます。設置数は、国立86校、公立89校、私立482校と私立の学校が多いです。
国立大学の初年度の入学金と授業料の平均金額合計は82万円程度、公立大学では90万円程度、私立大学では110万円程度です。アメリカの大学院は年間の授業料等が160万~350万円程度(1ドル=130円で計算)、イギリスでは180万円~450万円程度(1ポンド=150円で計算)ですので、アメリカやイギリスと比べると、日本の大学の学費は比較的安価です。
修士課程は2年間、博士課程は5年間です。学校によっては修士課程の2年間を「博士前期課程」、残りの3年間を「博士後期課程」と呼びます。学士課程の修業年限が6年である医学・歯学・獣医学、6年制の薬学部は修士課程はなく、博士課程の修業年限が4年です。
日本の大学院の教授言語は、基本日本語ですが、英語のみで学位を取得できるプログラムも誕生しています。
また、日本の大多数の学校は4月に始まりますが、多くの大学院で秋入学(9月又は10月開始)制度を取り入れています。

専門職大学院

科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人の養成に目的を
特化した課程です。
法曹(法科大学院)、教員養成(教職大学院)、会計、ビジネス・MOT(技術経営)、公共政策、公衆衛生などの
多様な分野で開設されています。

英語で学位を取得するプログラム

日本の大学のグローバル化に伴い、大学や大学院では、日本語学習が障壁とならない「英語による授業のみで学位を取得できるプログラム」が誕生しています。ただし、高等専門学校や専門学校ではそのようなプログラムはありません。

必要な英語能力の目安

TOEFL iBT IELTS
大学院 75-80 6

以下のExcelから英語で学位取得可能な課程をご確認いただけます。

※本データは2021年5月に大学・短期大学に調査をし、収集したデータです。

※最新の情報は学校に直接お問い合わせください。

入学資格

大学院へ入学するためには、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

修士課程・博士課程(前期)

  1. 大学を卒業した者
  2. 外国において、学校教育における16年の課程を修了した人
    ※医学、歯学、薬学または獣医学を履修する博士課程への入学については、18年の課程を修了した人
  3. 外国の大学等において、修業年限が3年以上の課程を修了することにより、学士の学位に相当する学位を授与された人。※医学、歯学、薬学または獣医学を履修する博士課程への入学については5年
  4. 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された人
  5. 外国の学校が行う通信教育を日本において履修する事により、該当国の16年(医学、歯学、薬学または獣医学を履修する博士課程への入学については18年)の課程を修了した人
  6. 日本において、外国の大学相当として指定した外国の学校の課程を修了した人
  7. 指定された専修学校の専門課程を修了した者
  8. 旧制学校等を修了した者
  9. 防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校など、各省大学校を修了した人
  10. 大学院において個別の入学資格審査により認められた22歳以上の人

博士課程(後期)

  1. 修士の学位や専門職学位を有する人
  2. 外国において、修士の学位や専門職学位に相当する学位を授与された人
  3. 外国の学校が行う通信教育を日本において履修し、修士の学位や専門職学位に相当する学位を授与された者
  4. 日本において、外国の大学院相当として指定した外国の学校の課程を修了し、修士の学位や専門職学位に相当する学位を授与された者
  5. 国際連合大学の課程を修了し、修士の学位に相当する学位を授与された者
  6. 大学等を卒業し、大学、研究所等において2年以上研究に従事した者で、大学院において、修士の学位を有する者と同等の学力があると認めた者
  7. 大学院において個別の入学資格審査により認めた24歳以上の者

研究生とは?

研究生とは次のような非正規の学生に与えられる身分です。

  • 学位取得を目的とせず、短期間の研究活動のために在籍している人(主に大学院レベル)
  • 大学間交流協定等に基づく短期留学生として在籍している人(学部・大学院)
  • 大学院正規課程の入学への準備期間として在籍している人(主に学部を修了した人)

選考: 書類選考が主ですが、面接を課す場合もあります。
在留資格: 専ら聴講による研究生として「留学」の在留資格を得るためには、1週間につき10時間以上聴講する事が必要です。その他、聴講によらず無報酬で研究を行う研究生は、「文化活動」の在留資格が必要です。

研究計画書作成、指導教員検索、出願、入試

研究計画書の作成

研究計画書とはテーマを定め、それについてどのように研究するのかをまとめた文書です。ほとんどの大学院で、研究計画書の提出が求められます。
研究計画書の書式や文字数は学校によって異なりますが、一般的には2,000字程度です。研究計画書を作成するには、自分が研究したい分野の論文を探し、どこまで研究が進んでいて、どのような課題が残されているかを調べることが大切です。
研究計画書の内容は、①研究の目的、②背景、③意義、④方法、⑤参考文献等です。あなたの研究に対する意欲、課題を発見する力、また分析力や論理的思考能力に加え、専門分野に対する知識が審査のポイントになります。

論文検索は... CiNii Articles(外部サイト)

研究計画書の書き方や口頭試問の準備について、より詳しく知りたい人は...

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『実践 研究計画作成法 第2版』
著作:JASSO
発行:株式会社凡人社(日本国内で販売)

指導教員を探す

指導教員については基本的には自分で探す必要があります。学校によっては、出願の前に指導教員を探し、予め受入の内諾を得ておく必要があります。指導教員については、出身大学の指導教員や、元日本留学生から情報を得たり、志望大学から紹介してもらう他、ウェブサイトからも探すことができます。
教員や大学と連絡を取る場合、これまであなたの研究成果や今後の研究計画、その教員を選んだ理由等を具体的に明記し、できればあなたの出身大学の指導教員等の推薦状を付けるのが良いでしょう。相手はあなたのことを書面からでしか判断できないので、何回もやり取りを重ね、あなたの熱意を伝えることが必要です。

研究者検索ウェブサイト:researchmap(外部サイト)

出願書類

大学院正規課程へ進学する際、直接正規課程への受験を認めている大学院もあれば、「研究生」の課程を経てから大学院正規課程へ進むことが望ましいとしている大学院もあります。

  1. 大学院出願にあたっては、一般的に以下の書類を提出する必要があります。その他学校によって必要書類は異なりますので、詳細は志望校へ問い合わせてください。
    入学願書(大学院所定のもの)
  2. 大学学部卒業(見込)証明書 (博士課程出願の場合は、修士学位取得(見込)証明書も必要)
  3. 最終学校の成績証明書
  4. 推薦状
  5. 出身大学における研究(卒業)論文とその要旨
  6. 研究計画書
  7. その他

入学試験

大学院の入学試験は、書類審査(出願書類)、学力検査(筆記試験)、面接、小論文・作文、口頭試問等を複数組み合わせて選考する事が多いです。学校によって試験の方法が異なりますので、学校のウェブサイト等で確認しましょう。

学校検索

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以下の検索システムでは、専攻分野・学校の所在地など、あなたの希望条件から検索する事ができます。

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