日本への留学計画
学校を知る
専修学校(専門課程)
専修学校の中で専門課程を置くところは高等教育機関の一つで、「専門学校」と呼ばれています。職業や実生活に必要な知識、技術、技能の習得、教養の向上を目的とした教育機関です。「専門士」の称号が取得可能な、修業年限が2年以上のコースのほか、より高度な職業スキル習得を目指す「高度専門士」の称号が取得可能な、修業年限が4年以上のコースもあります。
教育の特徴
専門学校は、①工業、②農業、③医療、④衛生、⑤教育・社会福祉、⑥商業実務、⑦服飾・家政、⑧文化教養と大きく分けて8つの分野に分かれています。
例えば、次のような職業につくために必要な学習ができます。
インテリアデザイナー、建築士、システムエンジニア、自動車整備士、看護士、栄養士、シェフ、パティシエ、美容師、公認会計士、通訳・翻訳、フライトアテンダント、ホテルスタッフ、保育士、ホームヘルパー、ファッションデザイナー、アニメーター、映画監督、演出家、ゲームクリエイター、ジュエリーデザイナーなど。
必要な語学力
専門学校の授業は日本語で行われるため、日本語能力が求められます。次のいずれかを満たす必要があります。
- 法務大臣が告示をもって定める日本語教育機関で、6ヵ月以上の日本語教育を 受けた者
- 日本国際教育支援協会及び国際交流基金が実施する日本語能力試験(JLPT) のN1またはN2に合格した者
- 日本の小学校、中学校、または高等学校において1年以上の教育を受けた者
- 日本留学試験(EJU)〔日本語科目(読解及び聴解・聴読解の合計)〕200点以上 の取得者
- 日本漢字能力検定協会が実施するBJTビジネス日本語能力テスト400点以 上の取得者
入学資格
いずれかの条件を満たしている必要があります。
- 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
- 外国における、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格し、18歳に達した者
- 日本において、外国の高等学校相当として指定された外国人学校を修了した者
- 外国において、11年以上の、文部科学大臣に指定された課程を修了した者
- 国際バカロレア、ドイツのアビトゥア、フランスのバカロレア資格を保有するか GCE Aレベル試験について、学校が個別に定める成績を満たした者
- 日本において設置された国際的な評価団体(WASC、CIS(ECIS)、ACSI、NEASC)の認定を 受けた外国人学校の12年の課程を修了した者
- 高等学校卒業程度認定試験に合格し、18歳に達した者
- 学校において個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の 学力があると認めた者で、18歳に達した者
- 学校教育法に定める上記以外の入学資格のいずれかの条件を満たす者
※ 1~3について、12年未満の課程の場合は、さらに指定された準備教育課程又は研修施設の課程等を修了する必要があります。
学校検索
専門学校 選択のポイント!
チェック項目 | 詳細 |
---|---|
正式な認可校 | 所轄をする都道府県知事の認可を受けている学校か。無認可校では「専門士」又は「高度専門士」の称号は得られません。 |
教育内容・教員数 |
身につけたい知識や技術が習得できるカリキュラムか。学生数と教員数の割合を確認しましょう。 |
施設・設備 |
技術等が習得できる施設や設備は整っているか。オープンキャンパスに参加したり、学校のウェブサイトや写真、資料で確認しましょう。 |
就職指導体制・卒業生の進路 | 就職についての指導方針、卒業生の就職先、希望の職種に就職できるか確認しましょう。 |
学費 | 初年度の学費及び卒業までの総額と支払いのタイミングを確認しましょう。 |
周囲の評判 | 卒業生や留学生のネットワーク等を利用しましょう。 |
- 全国専修学校各種学校総連合会
- 専門学校検索(東京都専修学校各種学校協会)
- 留学生を受け入れている専門学校リスト(職業教育・キャリア教育財団)
- 日本の高等教育機関一覧(高等教育資格承認情報センター(NIC-Japan))
ワンポイントアドバイス
卒業要件の確認: 「専門士」または「高度専門士」の称号が得られる課程かどうかは、学校に確認しましょう。
出願書類
- 入学願書(学校所定のもの)
- 高等学校の卒業証明書
- 最終学校の成績証明書
- 日本語教育機関出席率・成績証明書(日本国内在住の場合)
- 日本語能力証明書(海外在住の場合)
- その他
学校によって提出書類は異なり、また、日本語か英語での翻訳を求められる場合があるので、詳しくは志望校に直接問い合わせましょう。
入学試験
①書類審査、②学力審査、③面接、④作文、⑤適正検査、⑥実技試験、⑦日本語科目試験等を複数組み合わせて行います。
入学試験では、いずれの分野でも①目的意識 ②入学後の授業についていける日本語能力及び学力の有無 ③勉強する意欲を中心に審査されます。
専門士と高度専門士の違い
専門士 | 高度専門士 | |
---|---|---|
修業年限 | 2年以上 | 4年以上 |
授業時間 | 1,700単位時間以上 | 3,400単位時間以上 |
修了認定 | 試験等により成績を評価し課程修了の認定を行う | |
課程編成 | - | 体系的に教育課程が編成されていること |
卒業後の進路 | 「専門士」を得られる学科は、大学編入学を認められる | 「高度専門士」を得られる学科は、大学院への入学資格を認められる |