ムスリム留学生の日本生活への備え

日本の大学に進学することの利点と、ムスリムとして日本社会でうまく立ち回る方法を探る。

  • なぜ日本?
  • 学習計画を立てる
  • 日本での生活

Nayla

インドネシア

立命館アジア太平洋大学

学部

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なぜ日本?

私は日本のポップカルチャーに囲まれて育ち、父は日本で働いていて、いつも日本の話をしてくれました。それで、日本とその文化を愛するようになりました。日本はとても安全な国でもあります。用心するに越したことはないですが、ここではキャンパスのカフェテリアにバッグを忘れて1時間後に戻ってきても、まだ手つかずでそこにあります。夜に女性一人で歩いても、まったく心配することはありません。

日本人はとても心温まる親切な人たちばかりで、日本人の友人たちはこちらに慣れるまで、翻訳を手伝ってくれたり、日本のティーンエイジャーの流行を教えてくれたりと、たくさん助けてくれました。家族から遠く離れて暮らしている私を、彼らはいつも「強い人だね」と言ってくれます。

落ち込んでいたときに日本の友人からもらったプレゼント

最後になりますが、日本はとても美しい国です。公共のアトラクションや東京の高層ビル、渋谷の横断歩道のことではありません。日本の自然全般についての話です。日本はとてもきれいで、自然を満喫できます。学生として嬉しいのは、遠くへ行く必要もなく、娯楽にお金をたくさん使う必要もないこと。ここに暮らすだけで十分に幸せです。

日本での大学探し

ずっと日本で勉強したいと思っていましたが、正直、日本の大学について調べるのは大変でした。英語の基礎プログラムを提供しているすべての大学をウェブサイトから調べてみましたが、ホームページはほとんど日本語か、情報の古いものばかりでした。でも、今通っている立命館アジア太平洋大学(APU)のホームページはとても分かりやすく、更新もされているので嬉しいです。大学に関する情報は、日本語プライベートコースの先生から得ました。私の先生は、日本で働いている人たちや日本に関する人たちとのつながりをたくさん持っているので、大学を推薦してくれたり、入学を手助けしてくれる人たちとつないでくれたりして、助けてくれたことに感謝しています。

私が大学に求めるもの

私が大学に求める基準はシンプルです。その大学がどれだけ学生を大切にしているかを知りたいのです。留学生として、ここに来る前から、新しい国での新しい生活に適応するのは難しいかもしれない、いろいろな疑問が出てくるだろうと自覚していました。私の大学は学生をとても大切にしてくれいて、身体以外の問題並びにメンタルヘルスについての無料相談、健康クリニックがあり、キャリア・アドバイザーもいます。

もう一つとても重要なことは、大学のシステム、ビジョン、教育方法、プログラムが、私の個人的な目標にどのように合致しているか、そして、人間として成長し、私の夢も実現するために、大学がどのようにサポートしてくれるかということです。今の大学のシステムは自分に合っていると思いますし、より多くのことを学び、身につけるのにとても役立っています。

最後は環境です。あちこちを旅して、自然を満喫し、そして人々と触れあうことがとても簡単にできます。私が志望する大学で勉強している人たちを観察することで、自分がそこに行ったときにどうなるかをイメージすることができました。

個人目標を書き出す

日本での生活準備

日本に到着したらすぐに、必要なものを少しずつ揃えていくことがとても大切です。日本では連絡先として電話番号の記載を求められることが多く、母国の電話番号のままだと連絡が不便になるため、携帯電話の契約は重要です。また、新しい生活を始めたばかりの国で、ローミングが切れて、インターネットに接続できないのは悪夢でもあります!常にネットにつながっているようにしましょう!

私の経験から言うと、国際デビットカードやクレジットカードが使えない店もあるので、銀行口座の開設も重要ですし、さらに常に現金を用意しておいた方がよいです。もしEコマースでも何か注文したいのであれば、日本の銀行のデビットカードかクレジットカードがあると楽です。私が持っていた国際カードは使えないこともあり、ちょっと厄介でした。

日本には国民健康保険があり、私の知る限り、全員が加入することになっています。大学によって違いますが、補助もあり、私の大学では毎月2,000円ほどを支払うだけで済みます。健康診断や病院代はこちらではかなり高額ですが、保険に加入していれば総額の30%を支払うだけで済むので、私たち留学生にとっては非常に助かります。

結論として、必要なものはすべて用意しておくことが、安心して日本での生活を送ることにつながります!グッドラック!

日本での時間を楽しんでいます!

ムスリムとしての日本の暮らし

イスラム教徒が大多数を占める国から来た私にとって、食べ物に関する問題に適応するのはとても難しいことです。インドネシアでは、イスラム教徒が食べていい食べ物には独自のラベルが貼られているので、すぐにわかります。でも、ここでは自分で調べなければなりません。最初は苦労しました。私は豚肉が食べられないので、その代わりに鶏肉を求めることが多いのですが、野菜があまり好きではないので、ヴィーガンと表示された食品は避けています。しかし、ここではチキンナゲットでさえ豚肉が混ざっている可能性があることが判明し、とてもショックを受けました。スーパーマーケットでよく買う牛ミンチに豚肉も混ざっていました。プレーンなパンにもアルコールが含まれていることもあります。醤油は、当時私が家で料理するのに使っていましたが、こちらではみりんが入っていることが多いです。しかし、徐々にこれを「苦労」と見なすのをやめ始めました。むしろ、これは私にとっての挑戦、冒険だと思っています。すると、原材料を翻訳するときに豚肉やアルコールが入っているかどうかだけを気にすることはなくなり、日本語の勉強にもなります。

日本のハラル・レストラン/ハラル和食

私のアドバイスは、実際に食品を買う前に、やる気を出してできるだけ多くの情報を得ることです!食料品を買いに行くときは買う食品のリストを作り、Googleでその食品を売っているブランドを検索し、ハラル(ムスリムが食べられる)であるかどうかを調べます。例えば味噌を買いたい場合、事前に「ハラル味噌 日本」で検索して銘柄をメモしておけば、スーパーマーケットでスマホを見たり、Googleに原材料名を入力して翻訳したりする手間が省けます。さらに時間があれば、どのブランドがハラルで、どのブランドがハラルでないかをあらかじめリストアップしておくと、将来買い物をするときに便利です。また、食べてはいけない食材の漢字や和訳を覚えておくことも、その食材を見たときにすぐにそれがハラルか理解できるので役立ちます。レストランに行ったら、遠慮せずにスタッフに食材について尋ねてみましょう。食べていいものと悪いものの境界線を持つことは悪いことではないことを覚えておいてください。そして最後に、自分のカトラリーを持参しましょう。日本で100%ハラルなレストランを見つけるのは難しいと思います。そこにあるカトラリーには、私たちが食することを禁じられている食品が付着していたりはしないと思いますが、自分のものを持っていた方が断然安全です。それに、衛生的で持続可能でもあります! 追伸:家で料理するのが一番安全でいいです!このようなことを共有できるムスリムの友人がいることも助けになり、孤独ではないと感じられます。日本にいるムスリムの人たちとたくさんつながることで、ハラルフードやレストランについての情報も得ることができます。私が住んでいる街にはハラル・レストランがいくつかあり、よく行きます。

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